ストレートリードの迷信【ジークンドーをやってるのに知らないが人多過ぎる件】
ニューヨークのマンハッタンにある
PFSジークンドージムで2年ほど
フェイズ1〜2【初段/二段】の
指導員をしていました
今はアメリカでJKD/MMA /
護身術を指導してる
「ノブルト」です
今日は
「ストレートリードの迷信」
について個人的な考えを解説して行きます
ストレートリードとは?
まず初めに、ジークンドー【截拳道】には格闘技好き又は、ブルースリーファンなら一度は聞いた事がある「ストレートリード」と言う技があります。
どういった技なのかと言うのを簡単に説明すると:
攻撃を放つ瞬間に後脚で地面をキックして前脚が着地する前に、
腕から胴体までを一直線にして縦拳で攻撃する感じの攻撃方法です。
他にも色々な要点など使うタイミングなど指導者として話せばキリがないですが、一応簡単な要約はこんな感じです。
この技はブルースリー開祖が色んな武術、格闘技を深く学んだ上でそれらの身体の使い方を組み合わせて出来た技術(最終奥義)になります。
言わばブルースリー開祖が開発した最高傑作の技になります。
ストレートリードは実際に使えるのか?
ストレートリードは確かに凄く使いやすくとても効果的な技術です、ですが上で説明した要点(身体の使い方)だけでは使えないので実戦で使えるように練習と経験を積む必要があります!
もし貴方がブルースリーの様に色んな格闘技、武術を一日12時間鍛錬しているならブルースリーの様なスピードでストレートリードが出せて必殺技と呼べる様になると思います。
ですが現代人でそれだけ武術など格闘技に時間を注げる人はまずいませんし、実際に戦い(実際の戦闘)使えるようにするには色んな格闘技、武術を長い事深く練習して培われる3第要素が必要になります
距離感覚
自分の射程距離(の理解)
タイミング
これら三つの要素に対する理解と経験が必要になります!
もし貴方がブルースリーの様な鍛錬をしていない、又は上で述べた三つの3第要素を理解していない様ではストレートリードは疎か、普通の打撃ですら相手に当てることは難しいと思います。
論理的な観点でストレートリードを見た場合
アメリカなどの実際にUFCなどの色んな格闘技の試合に有名選手を輩出しているJKD団体/ジムの先生は皆こう言う事を言います。
「ブルースが長年の経験を経て完成させた彼自身の必殺技(ストレートリード)はブルース自身の経験値があるからこそ出来るのであって、そこら辺の格闘技もやった事がないただ武術に興味があってジークンドーを習い始めたおじさんが高校生のフットボール選手よりも汗をかかない運動の練習量で易々と出来る技では無い」
それはご尤もだと思いますよね!
それなら何を練習すればいいのかと言う疑問が出てくると思います。
色んな先生も言っていますし、自分でもそれを実践して僕の生徒さんにも実践させて本当に効果があった練習はやはり色んな武術/格闘技の基本をしっかりと練習して理解する/理解を深める深める事が大事になります!
僕が見かけた某有名JKD団体は、「この〇〇の動き以外はJKDじゃない!」と決めつけているのを見かけた事があります。
まぁ流派によって大切にしている哲学はそれぞれ異なると思いますが、「この〇〇の動き以外はJKDじゃない!」っと言っている時点で型に縛られている事になります!
ブルース・リーは型に縛られた詠春拳的な戦い方が好きじゃなかったから。色んな格闘技を経験して自分流の格闘術(ジークンドー)を作ったのに、
現代のジークンドー指導者が「この〇〇の動き以外はJKDじゃない!」と型に縛られた考え方を持って指導していると言うのは、ブルース・リー開祖の考え方など哲学から考えた時に軽い矛盾が生まれます。
“Absorb what is useful, discard what is useless and add what is specifically your own” Bruce LEE
ブルースリーの言葉「使える技(動き)を吸収して、使えない技を捨て、自分流(の武術)を完成させよ」
この言葉は武術家/格闘家に限らず色んなジャンルの人に愛されているブルース・リーの哲学になります!
この言葉の意味を深く理解するために僕が以前聞いたとても納得が行く言葉を出したいと思います。
「人はみんなそれぞれ体格も違えば、骨格なども全然違ってきます。その中で一つの技が全ての人の得意技になる事はまずあり得ません!人はそれぞれ自分の体格/骨格に合った技を自ら学び、そして試してこそ。その人に合った得意技が生まれます!」
僕は個人的にこの言葉を聞いた時にすごく納得しました。まぁ言われてみればそりゃそうだなってなりますよね!
ですがジークンドー以外の格闘技をやった事がない人は客観視して物事を見ることが困難です。
そう言う人に「これがジークンドーだ!」って決めつける感じで指導するとその人は「こうじゃなきゃジークンドーじゃない!」と言う考え方に陥ってしまいます。
僕は個人的にジークンドーのお陰で格闘技をやっていた時よりも、技術も知識もかなり上だと実感出来るぐらい成長を感じる事ができています!
そして僕の指導する生徒さんも10年間、複数の格闘技やって来た方がいますが。
その生徒さん曰く「10年間の鍛錬よりノブルト式ジークンドーと出会ってトレーニング始めったこの1年間の方がよっぽど成長した!」と言っていただけてます。
その理由はやはりPFS JKDの創始者であり天才でもあるポール・ブナック先生の指導方法の組み立て方など、充実した練習カリキュラムのお蔭です。
ストレートリードの迷信のまとめ
和訳:
「ブルースは20年以上と言う長年の鍛錬と色んな武術、格闘技で培ってきた知識、経験値のおかげで、ストレートリードを完璧なタイミングで相手に決める事が出来るようになっています。
全てのカウンター技術など技と言うのは経験がものを言います、例えば何千回ドリル練習をこなしたかなどです。ですので実践的な流動性の高いスパーリングの中で500〜1000回以上成功させた経験がないのであれば、夢を見ない様に気をつけましょう!」オリジナルテキスト⬇︎
“Bruce has build up knowledge through out his decades of training so he can use in perfect timing. All counters are depend on your experience, How many time you have done repetition. So do not dream about it unless you have done 1000 times in real spar”
最後にストレートリードを使える様に練習する為のヒント
何度も言いますがストレートリードは色んな武術の動きの掛け合わせた技術になります。
僕のオンライン道場の会員動画では詳しく説明しますが、無料のブログでは軽いヒントを出したいと思います。
詠春拳のパンチの出し方
フェンシングのステップ
ナイフスパーリング
これらがストレートリードを使える様に練習する為のヒントになります!
あとは使うべきタイミング、使うべき相手の構えなども重要な要素ですがヒントはここまでにしておきます!